#7-3 【目から鱗】なぜ計画的な善行は利他ではないのか|中動態・窯変・オートマティズムで理解する本当の助け合い【世界システムラジオ】
▼今回の話題世界システムラジオ・利他シリーズ第三回です。前回は「意志を持って利他をしようとすると、利己的なものが混ざってしまう」というお話をしました。今回のテーマは「じゃあ利他しようとしちゃダメだったらどうすればいいの?」です。結論から言うと、利他は「する」ものではなく、自然に「起こる」もの。そして私たちは、利他が宿る「器」になることが大切だというお話をしていきます。日本語の「腹が立つ」という表現や、ヒンディー語の与格構文から始まり、国分功一郎さんが提唱する「中動態」という概念を使って説明します。能動でも受動でもない第三の状態、それが利他なのです。落語「文七元結」の主人公は、利他を生み出したのではなく利他を受け止めた。陶芸の「窯変」のように、偶然は準備された人にこそ訪れます。利他も同じで、日頃から余白を持ち、器として準備しておくことで、思わず動いてしまう瞬間が訪れるのです。さらに、利他が起きやすい空間を設計する方法についても議論します。未来食堂の「まかないチケット制度」や、チロル堂という駄菓子屋の「ガチャガチャ支援システム」を例に、利他的な空間に必要な4つの条件を解説します。それは「余白」「流動性」「匿名性」「遊び」です。効率化や管理が進むほど、実は利他が入り込む隙間がなくなってしまう。計画通りに進めないと気が済まない人は、利他の余地を持てません。余白を持ち、予期せぬ出来事を受け入れられる状態こそが、利他を起こす準備なのです。次回は、インターネットという情報空間が利他的なのか利己的なのかを考えていきます。▼クレジット出演:けんすう/川地啓太台本制作:川地啓太音声編集:アル株式会社制作管理:アル株式会社▼音楽素材OtoLogic : https://otologic.jp/タダノオト: https://tadanote.tokyo/