人工地震は善意と悪意のものに大別できます。前者は爆薬などで人工的に小規模の地震を起こし、発生した波動から地下の構造を調査するものです。後者は軍事的な意図で発生させるものです。こちらは核実験によって結果的に起こるものと、意図的に大地震を起こして、人々に危害を与える地震兵器に分けられます。
　人工地震には、初期微動のＰ波がなく、いきなり主要動であるＳ波がやってくるという特徴があり、地震の波形からだけでは、核実験による結果か、地震兵器であるかは区別ができません。
https://x.com/donnerbird/status/1780609489835855959
　海底で核兵器を爆発させると、地震とともに津波が発生します。これは古くからある技術で、動画をご覧になった方も多いことでしょう。
https://x.com/mabo_k_/status/1182074646696353792
　核兵器が一つ爆発したとしても、中規模な地震しか発生しないでしょうが、地震の歪みがたまっている箇所で複数の核兵器を爆発させれば、巨大地震を誘発させることも可能です。
　核兵器以外の人工地震としては、HARRPを使用する方法があります。高周波活性オーロラ調査プログラム High Frequency Active Auroral Research Programの略称で、大地震を発生させたい箇所に、電磁波を照射することで、地下水を振動させ、膨れ上がった地下水がプレートを動かし、大地震を引き起こすというものです。
https://x.com/hitramv/status/1783056826000633935
　それ以外に、地下や海底を深く掘り、そこに水を流し込むだけで、巨大地震が発生すると、元ヤマハ発動機研究員で静岡大学講師だった山本寛氏は述べています、
https://x.com/atsuhik007/status/1020480219340103681
　地下や海底を掘れば、どこでも大地震が発生するとは限らないでしょうが、日本のように地震活動が活発な地帯で地下や海底を掘削することは危険です。地下に二酸化炭素を注入する実験や、地下に圧力をかけて原油を取り出す方法、地熱発電のために取り出した水蒸気を、冷却して地下に戻すことでも、地震が発生するという研究があります。
　日本周辺の海底には、天然ガスやメタンハイドレードが埋蔵されており、資源エネルギーとして注目されていますが、海底を掘削した結果として、大地震が発生する恐れもあり、開発する箇所や方法には、慎重な判断が求められます。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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